第87回関西ワークショップ
と き:2001年1月27日(土)14:00〜16:30
ところ:天王寺周辺
テーマ:フィールドワーク「上町台地の自然と歴史的環境」
話題提供者:岩本廣美氏(奈良教育大学)
JR天王寺駅に集合した参加者は、岩本氏の案内のもと、まず堀越町の堀越清水まで移動した。ここは、もとは低地だったところだ。
町名の「堀」は、まさにそこに堀があったことを示している。近くには、四天王寺と共に建立された堀越神社があり、その奥には茶臼山古墳がある。古墳の堀との関係が指摘された。写真右の右側が茶臼山古墳。左側に見える堀は今は蓮池の公園として地域住民に利用されている。
四天王寺の建立には聖徳太子が深く関わっているが、その鳥居の前には、「大日本佛法最初四天王寺」と書かれた大きな碑が立っている。境内には「乳布袋さん」など、たくさんの民間信仰が残っている。
「愛染さん」の愛称で呼ばれる愛染堂は、上町台地の丘の上にある。写真のように、このあたりから道は下り坂にっている。愛染堂の境内には市内最古の建物「多宝塔」がある。この塔は明治35年のサンフランシスコ万博で、日本の建築物の代表として模型が出展されたことで有名。
天王寺付近の散策を終え、参加者は近くのお寺で休憩させていただいた。岩本氏はたくさんの古地図を使って上町台地や大阪の歴史、寺町の成り立ちについて説明された。写真右は丘(坂)の下から上町台地を見たところ。寺町の中には、崖が緑地として残ったグリーンベルトが見られる。
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